シロアリの種類によって、被害の進み方や修理費用、駆除方法が変わります。
家にいるシロアリを正しく見分けることができれば、被害を最小限に抑えられますよ。
今回は、よく見られるシロアリ3種類の特徴とリスクについてわかりやすく解説します!
シロアリの種類は主に3種類
- ヤマトシロアリ
- イエシロアリ
- アメリカカンザイシロアリ(乾材シロアリ)
それぞれの特徴、見分け方、放置リスクについて詳しく説明します!
種類ごとの見た目や特徴については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
シロアリの羽アリと黒アリの違いは?
日本でよく見られるシロアリの種類と特徴
特にイエシロアリに注意!
種類 | 主な生息地 | 特徴 | 危険度 |
---|---|---|---|
ヤマトシロアリ | 全国(北海道北部除く) | 湿気の多い木材を食害。床下や浴室に多い。 | ★★☆☆☆ |
イエシロアリ | 関東~西日本 | 加害スピードが速く、柱や天井まで食害。 | ★★★★★ |
アメリカカンザイシロアリ | 都市部(輸入住宅) | 乾燥木材にも繁殖。見つけにくく発見遅れがち。 | ★★★★☆ |
ヤマトシロアリは比較的穏やかで、湿気の多い場所に生息し、被害も少なめことも。
しかし、イエシロアリはその加害スピードが速く、数年で家を食い尽くすことがあるため注意が必要です。
アメリカカンザイシロアリは見た目にはあまり目立ちませんが、乾燥した木材にも潜んでいるため、発見が遅れることが多いです。
見た目の違いで見分けるには?
シロアリの羽アリは見た目でも見分けることができます。
下記の特徴を確認してみてください。
特徴 | ヤマトシロアリ | イエシロアリ | アメリカカンザイシロアリ |
---|---|---|---|
羽アリの色 | 黒〜濃茶色 | 褐色〜黄褐色 | 茶褐色(大きめ) |
羽の形 | 同じ長さの2対 | 同じ長さの2対 | 同じ長さの2対 |
好む環境 | 湿気の多い場所 | 湿気+木材 | 乾燥した木材・屋根裏 |
出現時期 | 春(4~5月) | 初夏(6~7月) | 秋〜冬も注意 |
シロアリの羽アリは出現する時期、羽の色や大きさ、羽の形を基に種類を絞り込めます。
例えば、ヤマトシロアリは春に現れる黒っぽい羽アリで、湿気の多い場所を好みます。
イエシロアリは初夏に現れ、褐色〜黄褐色の羽を持ち、湿気の他にも木材を好む特徴があります。
「シロアリの種類を知ることは被害を防ぐ第一歩です。
『シロアリはなぜ家に出る?湿気・木材・押し入れ…発生原因とNG行動とは?』
でも詳しく解説しています。」
種類ごとの被害例と放置リスク
種類によってシロアリの被害具合も大きく異なります。
放置することがどれほどリスクを高めるのかも紹介します。
種類 | 放置リスク | 修繕費 |
---|---|---|
ヤマトシロアリ | 床が軋む・ふわふわする | 数十万円程度 |
イエシロアリ | 柱が空洞化し、家が傾く | 100万円超も |
アメリカカンザイシロアリ | 家具や建材全体が劣化 | 被害発見が遅れるため高額に |
ヤマトシロアリ|“気づいたら床がふわふわ”…でもまだ間に合う
よくある被害として
- 畳やフローリングが「ふわっ」と沈む
- 床下の木材が黒ずみスカスカに
- 浴室の土台や壁から蟻道(通り道)が出る
放置すると…
床が抜けたりカビ・ダニ発生も。
リフォーム費用は20万〜50万円ほど。
早めの処置で部分的な薬剤処理で済むことも!
まだ発見が早ければ、部分的な薬剤処理だけで済む可能性も!
イエシロアリ|“家全体が静かに侵食される”最凶のシロアリ
よくある被害として
- 柱が空洞に。叩くと「コンコン」と軽い音がする
- 天井や壁裏に巣ができ、家全体が侵食される
- 室内壁紙がボコボコ、湿気臭もする
放置すると…
2〜3年で家が傾くことも。
全面駆除+大規模な修繕が必要。
修繕費は100万〜300万円超も。
「気づいた時にはもう手遅れ」になりやすいのがイエシロアリの怖さ!
アメリカカンザイシロアリ(乾材シロアリ)|“乾いた木も家具も侵食”する見えない脅威
よくある被害として
- タンスや本棚の裏に木くず(フラス)が落ちている
- 軽量鉄骨や輸入住宅で増加中
- 乾燥木材や屋根裏も侵食される
放置すると…
見えない屋根裏や天井裏がボロボロに。
住宅の耐震性が低下し倒壊リスクも。
修繕費は数十万〜150万円超+家具買い替えも。
放置の代償は「住宅寿命の短縮」だけじゃない!
- 倒壊リスク → 地震が来たら…最悪、命にも関わる
- 修繕費 → 貯金が吹き飛ぶケースも
- 売却価値の低下 → 「シロアリ履歴あり」は中古住宅価格に大打撃
予防グッズや日常対策をチェック
→ シロアリを寄せつけない家に!簡単にできる予防グッズ&日常対策5選
自分で見分けるのは限界。無料調査を活用しよう!
今までシロアリの種類と特徴を紹介してきましたが、初心者には正しく見分けがつかないこともあるでしょう。
シロアリの種類を正確に見分けるのは専門知識が必要です。
自己判断が難しい場合は、専門業者の無料調査を利用しましょう。
「うちは大丈夫!」と思いがち!
そう考えたい気持ちもわかります。
『念の為確認しとこ』が損しない考え方です。
早期発見=最小コストで済ませる可能性もありますよ。
ちなみに!
シロアリ駆除に関して補助金などはありますか。
直接の補助金はありませんが、シロアリ駆除にかかった費用は確定申告で雑損控除できますので所得税の還付を受けることが出来ます。詳しくは税務署にご相談下さい。
引用:公益社団法人 日本しろあり対策協会
日本しろあり対策協会のHPによると、補助金はありませんが、確定申告で雑損控除で所得税の還付を受け取ることも可能なようです!
駆除方法のポイントはこちら
シロアリ駆除は業者か自分か?後悔しない選び方と判断基準を詳しく解説!
まとめ|種類を知る=最適な対処の第一歩!
シロアリは種類によって生息環境、加害の速さ、修繕にかかる費用が異なります。
そのため、見つけたシロアリがどの種類であるかを知ることは、最適な対策を講じるための第一歩です。
自分で見分けるのは難しいので、無料調査を利用し、早期発見・早期対策を心がけましょう!
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