「これから家を建てる予定だけど、シロアリ対策って木材からできるの?」
「前にベランダでシロアリの被害が出たから、木の選び方を見直したい…」
そんな方に向けて、この記事ではシロアリが嫌がる木材・好む木材の違いや、防蟻性の高いおすすめ木材をご紹介します。
家の寿命に直結するシロアリ問題。実は木材選びが、長く快適に暮らすための第一歩です。
シロアリが寄り付きにくい木材とは?
シロアリはすべての木材を好むわけではありません。中には嫌う成分を持つ木や、食べにくい木もあります。シロアリに強い木材の特徴は以下のとおりです。
✔️ ① 防虫成分・香りが含まれている木
代表的なのは「ヒノキ」や「ヒバ」。これらの木にはフィトンチッドと呼ばれる天然の防虫・抗菌成分が含まれており、シロアリが嫌う香りで近づきにくくなります。
✔️ ② 硬くて密度が高い木
ケヤキやイペのような硬質木材は、シロアリが物理的に食べにくく、被害が起きにくいとされています。
シロアリに強い!おすすめ木材5選
✅ ヒノキ(檜)
日本家屋で昔から使われているヒノキは、防蟻性・耐久性ともに非常に高い木材です。
香りも強く、シロアリを寄せ付けにくいため、土台や柱にもよく使われます。
ポイント:コストはやや高めだが、長期的に見ると安心感が違う!
✅ ヒバ(青森ヒバ)
ヒノキ以上に高い防蟻・抗菌効果を持つとされるヒバ。独特の香り成分「ヒノキチオール」によって、シロアリだけでなく腐朽菌にも強いのが魅力です。
ポイント:水まわり・浴室の木材にもおすすめ!
✅ ケヤキ
非常に硬く、緻密な木目を持つケヤキは、シロアリが食べにくいとされます。高級木材の部類に入り、床や柱、家具などにも使われます。
ポイント:耐久性重視派におすすめ。ただし加工には手間がかかる。
✅ イペ・ウリン(南洋材)
外構やデッキ材として使われることの多いイペやウリンは、防蟻性が極めて高いハードウッド。ベランダやウッドデッキなど、雨風にさらされる場所に最適です。
ポイント:シロアリどころか、大抵の虫やカビも寄りつかない強さ!
✅ 防蟻処理された加圧注入材
無垢材にこだわらないなら、人工的に防蟻薬剤を加圧注入した木材も選択肢。特に土台・床下部分に使用することで、シロアリの侵入を大幅に防げます。
ポイント:コストパフォーマンス重視の方に最適。
注意!シロアリが好む木材とは?
反対に、以下のような木材は防蟻処理をしなければシロアリに狙われやすいため注意が必要です。
- スギやマツなどの柔らかくて水分を含みやすい木
- 加工・乾燥が不十分な無処理材
ローコスト住宅などでよく使用されますが、後からの補修や駆除費用を考えると、最初から防蟻性を意識した選定が大切です。
木材選び+αで実践したいシロアリ対策
木材だけで完璧に防げるわけではありません。以下のような複合対策が長持ちの秘訣です。
- 防蟻塗料を定期的に塗る
- 床下換気や通気性の確保
- 定期点検(無料調査なども活用)
とくに湿気対策は、どんな木材を使っていても重要。木材×環境のバランスがシロアリ防止の鍵です。
まとめ:家を長持ちさせる第一歩は「木材選び」から
「防蟻性の高い木材を選ぶ」ことは、最初にできる最も効果的なシロアリ対策です。
安さだけで決めてしまうと、数年後に高額な駆除費用が発生することもあります。
少しの投資で、長く安心して住める家に。
ぜひ新築やリフォームの前に、「シロアリに強い木材」を意識して選んでみてくださいね。
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